紫御殿†Purple heart
いつかは、姉に、ばれる時が
来るかもしれない。
 
だけど、あの時の私の気持ちに
嘘は無い。

真剣に浅緋を想って

自分で決めて、彼に抱かれた。

だから、姉に責められる時が
来たら、私は、ただ黙って
その責めを受けるしかない。

その覚悟はできている。

学校へ向かう私の携帯が鳴る。

それは、浅緋からだった。

「もしもし」

「レイ、そっちに
 リコは行ってるか?」

慌てふためく貴方の

取り乱した声・・・

「うん、ちゃんと着いてるから
 安心して

 いったい何があったの?
 ・・・・・・
 リコちゃんが先生に伝えて
 ほしいって伝言・・・」
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