紫御殿†Purple heart
もっと、貴方と話していたい。

「ほらっ、授業に遅れる」
 
貴方は、教室に掛かった
時計を指差した。

「失礼しました」

慌てて、音楽室を

出て行こうとした

私の後方から、聞こえる声。

私の胸を、貫く・・・

「レイ・・・」

「レイ・・・
 だったよな?確か」

どうして、貴方が

私の名前を呼ぶの?

知ってるの?
< 79 / 578 >

この作品をシェア

pagetop