パパは芸能人♪
帰り際、奥さんは五郎に何か言いたげな顔をしてた。
「歌恋…ごめん」
ギュッと抱き締めてくれた。
「ごめんね」
何回も誤ってくれた五郎
「しっかし歌恋ってけっこう気が強いんだな♪あの兄貴相手に…俺、愛されてる〜♪幸せ〜♪」
「だって、ムカついたんだからしょうがないじゃん!!」
「何何何?この可愛い怒り方♪その顔も他の男に見せちゃダメだからな」
「?」
「それでなくても歌恋は学校で密かに人気あるんだから」
「私が?有り得ない。芸能人イッパイの学校で一般人が人気有ったらダメでしょ」
あるんだよ実際に…
「はぁぁぁあ……兄弟なのにこうも違うものかな?」
「私には兄弟居ないからわからない
でも、私は五郎を選ぶよ」
「ヤッパリ今日はベットから出させない」
抱き上げられ五郎の寝室に
「歌恋……ありがとう」
夢の世界に逝く寸前に五郎が言った。