パパは芸能人♪
思い想い重い
25
〜崇五郎〜
「100兆」
兄貴の話を遮りそう言った歌恋は怒っていた。
すかさず
「現金で100兆今すぐ用意してくれるなら考えます」
女をカッコイイと思うなんて早々無い。
でも、目の前の俺の彼女は今カッコイイ
兄貴も絶句。
初めて自分より“下”だと思ってる奴に肝を抜かれただろう。
でも、卑怯な手なんていくつも持ち合わせてる兄貴は“楓”の事をばらすって、流石に歌恋が泣きそうになった
歌恋には言ってない事が今の状況で2つある。
俺の家の事
テーマパークとホテルを経営してる。
近く新プロジェクトを立ち上げ俺に任せようと兄貴は考えてる。
でも、それは兄貴の考えであって俺は違う
楓と歌恋と逢って芸能界で生きてこうと思った。
じぃちゃんが生きてる頃は兄貴も親戚も何も言わなかった。
じぃちゃんは“絶対”だったから。
じぃちゃんには甘やかされて育てられた。
跡継ぎはもう大丈夫と思ったのか、俺の面倒はじぃちゃんとばぁちゃんが見てくれた。