パパは芸能人♪


「私1人そんな事出来ない」



「じゃぁ帰って来るまで、俺が払う、コレでいいだろ?」



この先絶対売れてやる。



「必ず返すから」



「約束はしないけど、帰り待ってる」











茉美は海外に行った。
見送りにも行った。











そして、あっという間に1年が過ぎたある日





「崇、今日は兎部家に来なさい」



父親が電話をかけてきた。



何かある度呼び出される。





「今度、辰之助の社長就任と婚約パーティーを開く。お前も出なさい」




へぇ〜兄貴に婚約者か…見合いか?
愛の無い結婚のどこがいんだか。



「辰之助、茉美さん入りなさい」




まみ?





それは俺を一瞬にして地のドン底に落とすだけの威力をもっていた。





「紹介する、常磐茉美さんだ」



「初めまして常磐茉美です。宜しくお願いします」





目の前で“初めまして”と言うこの女に俺は今までもてあそばれて居たと思った瞬間であった。









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