パパは芸能人♪
「話さないでいいのか?」
意外な一言に驚いた。
「……いいです」
私は決めたから…君の邪魔はしないって。
さよなら私の大好きだった人…。
「俺は君が誰を好きでも構わない―――――」
風のように言われ最後ら辺は聞き取れなかった。
それから数ヶ月、一緒に住んでいて色々解った。
まず、ブラコンだ。
それにツンデレ…って言うかあまり女性に面識がない?
小さい頃から男子校で勉強以外に興味がなかったみたい。
たまたまバックから見えた“女性の接し方”という本には流石に参った。
「辰之助さん…マニュアル通りの女性に私はなりませんよ?ロボットでも子供でもないんですよ私も貴方も…」
驚いた顔をしてる。
初めてこんな表情を見せてくれた。
無表情で話すし笑っていても本心じゃないし…一緒に住んでいてそれでは淋しい。
「君は俺が何も知らないとでも思ってるのか?」
あれっ…?
「辰之助…さん?」