パパは芸能人♪



「苺もまだ割りきれてないから自分にも言い聞かせるように言ったんだよ…」




読書をしてた紗輝先生が本を閉じた。




「僕には昔婚約者がいてね…でも苺に一目惚れして…好きになるようにチョッカイ出して手に入れたんだ」



それを婚約者に言ったら…



「自殺未遂?」





「政略結婚なんて今更…って、向こうも軽く考えてるんだと思ってたから…当然ながら婚約は破談で窮地に立たされたんだけどね」




苺ちゃん探さなきゃ。





美術室を飛び出したら





″ドンッ″




誰かにぶつかった。



「!!ゴメンナ…サイ」





さっきの美人さんだ。




「あっ…お前さっきの」




ぶつかったのにビクともしなかった美人さん。




「歌恋さんだいじ……」




ヤバッ!!




ぶつかった時に“ガタッ”って音がしたから私の心配をしてくれたのはわかるが私の目の前には美人さんが…。




「あんたらできてんの?」



「桧山…君だったよね?今日から転入してきた?」




何かヤバイ予感?








< 141 / 297 >

この作品をシェア

pagetop