パパは芸能人♪
「ほらっ“いいです”って」
「お前日本人だろう!!意味位わかれよ」
「帰国子女…幼少の頃からパリに居た」
「そんな情報要らない」
「だな……乗って?夜道は危ない」
「しつこ「じゃぁどぅしたら送らせてくれる?」
「わからないの!?私アンタに振られたの!!今一緒に居たくないの!!わかってよ…」
どんどん小さくなる声
「俺、自分の名前嫌いなんだ」
いきなりだった。
「…女ッポイし、姉貴と似てるし、夏生まれじゃないのに夏々って名前だし……死んだ母親が付けたから」
突然だったからどう言葉を発したらいいかわからない。
「元々身体が弱くて赤ん坊なんてもっての他って言われてたのに妊娠しちゃって、それも双子で……俺が産まれてすぐに意識無くなって……」
泣きそうな顔に私が泣いてしまった。
「俺を諦めてくれたらお袋は助かってたかも知れないって何度も思って、小さいながら父親に後ろめたさを感じて海外に居る知り合いの家にホームステイしてた」
止まらない涙