パパは芸能人♪


「そんなの……不可抗力でしょう?」



「今は“そうだな”って思ってる、けど幼少の頃は違ってた。
“俺のせい”ってフレーズがいつも頭の片隅に有ってね…。
…一族から逃げた。
俺ん家変わってて…だからアンタにも『夏々』って呼ばれたくない」




″パチーンッ″




平手打ち




「甘ったれんじゃねえよ!!お前1人が悪役になってんじゃないよ…ママさんは自分が死ぬってわかってて産んだんだろ?可愛くてしょうがなかったんじゃないのか?まだ見ぬ我が子でも。親から貰った最初のデッカイプレゼント大事にしなよ」




「アンタでもそう思う?」





「私も……大好きな人との子産みたいと思う。ソレが命に関わるとしても」





瞬間、夏々はフンワリと笑い




「ありがとう」




と、言って涙を流した。







「早く乗れ、あんた顔ヒドイ「私″アンタ″って名前じゃない」




「…フッ♪…ガキ」




「ムカツクもぅし「茉莉♪」





構えてなかったせいで、その容姿と声質に胸が弾んでしまった。










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