パパは芸能人♪


「“夏々”?“ミラ”って名前じゃなかったか?」



「…み、ミラノから!!」



「はぁ?」



「ミラノからの帰国子女なのです」



「…ふーん。じゃぁ、明日返せよ?」



「わかった。わざわざゴメンね…桃子に宜しく♪」



「いいよ♪じゃぁな」



頭をぐしゃぐしゃにして帰った。



「悟、茉莉の事好きだな」



「………」




「否定しないって事は気付いて「異母兄妹なの…女癖悪くってね、ウチの父親。悟と逢った時はお互い憎み合ったけどね……今は悟も彼女居るしね…あはははっ恥ずかしい我が家の事情何か聞きたくないよね?ゴメンね…じゃぁ、さようなら夏々さん」



バイクに股がった。




「待ってて…絶対待ってろ」






事務所に戻り親父からヘルメットとバイクのkeyを借り車のkeyを返した。




「路駐してあっから…お疲れ様です」









ブロンブロンブロロロ…キュッ



「お待たせ」




「……何で?」




「何が?」




「何でバイク乗ってくるの?」



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