パパは芸能人♪


「ダメ?この時間じゃ危ないし、どぅしても送らしてくれないから」



茉莉はため息をついた。




「(わかってないな)………ハーレーダビッドソンのスポーツじゃん…夏々さんの趣味?」




「いや、親父の通勤用。何処まで行くの?」




「神奈川の茅ヶ崎あたり」



「今から?」



「今からだからいいんじゃん♪初夏の夜の海岸線好きなの」




「じゃぁ行ってみようか」







目的地にたどり着き暗い海を眺めながら



「普通、女の子を後ろに載せて海やらに来ない?」




「そぅ?私昔から単独行動派だったから…私の“普通”ってこれだよ」




「……フッ…」




「何よ〜」



夏々が笑い茉莉は膨れた。



「茉莉って自分持ってるね」




「好き嫌いがハッキリしてるだけだよ♪」




「うん、そういうのカッコイイ。真夏もそうでさ…あぁ双子の姉貴ね。自分の事をサッサと決めちゃってさ、ばぁちゃんの処に将来は行っちゃうって……」




「夏々さんってシスコンなんだ」




新たな事実






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