パパは芸能人♪
「全く違う。ウチの家族変わってるって言ったじゃん?」
頷く
「特に俺と真夏は変わっててさ、お互いパートナーが居ないと大変な事になっちゃうんだ……真夏はとっくに…俺が海外に行ってる間に決めちゃってて、俺の胸の内を知ってながらもイケメン有能社長秘書と婚約した。結果俺はこうなってたんだけどね…」
あははぁ〜とため息をついた。
「そのパートナーっていつまでに決めるの?」
「相手が“いいよ”って言って…手続きしたら」
「タイムリミットが無いなら探しなよ?待ってたって来ないよ?」
何で振られた相手を勇気づけてんの私…むなしいわ。
「肝心な処伝わらなかったんだよね…」
「夏々さんなら大丈夫だよ」
虚しくて泣けてきた。
立ち上がり駐車場へと歩く。
「じゃぁパートナーになってよ?」
さっきまで波の音が大きいと感じてたのに…今じゃ自分の心拍音の方が大きい。
「か…からかわれても「マジな話だよ」
真剣な眼差しに目眩がした。