パパは芸能人♪
結局代役で今回は終了してしまった。
「貴女の不甲斐なさのお陰で私助かりました♪ありがとうい・ち・ご・ちゃん」
悔しいけど、紗輝の言葉が脳裏に浮かび何も言い返せなかった。
“あの時もっと頑張ってたら”
ソコで意識が切れた。
消毒液の臭い?
気が付いたら目の前が天井だった。
「気が付いた?」
紗輝だ。
「プロ失格…」
今の私には痛い言葉
「って言いたいけど、俺も原因の1つだからな。ゴメン」
頭を下げる紗輝に申し訳ない。
「私が…自分自身が悪いのに、何で紗輝が謝るの?紗輝が言った言葉が本当すぎて離れなくて、悔しくて、それなのに何で紗輝は私に謝るの?」
涙が出てきてしまった。
一度泣いてしまったら中々泣き止まないもので部屋にはすすり泣く声が木霊していた。
「苺は伸びるね♪大丈夫!!自分が悪いってわかってるなら大丈夫」
と、頭を撫でられた。