パパは芸能人♪
「バイトがあるんで」
「だから、親父さんに頼んで休み取ったから」
勝手な事しないでよ。
「もしかして兄貴…上月零知らないのか?」
その時、先生が教室に入ってきた。
「席に着け〜…こっ上月君!!」
先生の怯え方尋常じゃなくない?
「今戻りますよ。校門で待ってるからな水澤真夏」
出ていった。
「水澤さん、上月君に何かしたかい?」
「はっ?」
「いやっ…ないならいい」
帰りのHRが終わると同時に
「真夏〜上月弥に何したの?」
友達の樽屋冴子(タリヤサエコ)と相馬和央(ソウマカズオ)が寄ってきた。
「誰なのあの人?」
私の言葉に目を開く2人
「知らね〜の?上月兄弟と言えば、首席で入学し卒業した大手会社の社長秘書をしてる兄上月零、それに劣らない成績の持ち主で有名大学から推薦が来てる弟の上月弥…この学校じゃぁ有名人だぜ?妹さんも居るらしいよ?」
大手会社の社長秘書…なるほど。
「見合い相手みたいなものだ」
更に目が開いた。
「「どっちが!?」」
ハモった。