パパは芸能人♪


「話からすると兄だな、断ったはずなんだが…」



光羅君に電話してみた。



「一回だけ会って話してからでもって…向こうの社長さんも出てきちゃって…ごめん真夏〜」



溜め息しかでない。



「零さんイケメンらしいよ?」



顔の問題じゃないよ。



「できる男ってのは出来ない女に引かれるんだな」



余計なお世話だ



「上月先輩待ってるんじゃねぇの?」



「夜、報告の電話待ってるからね♪」



2人共、顔がニヤケてるんだよ



最悪だ。







「お…お待たせしました」


他人の目が気になる。
この人と居ると目立つ。



「別に構わない。行くぞ」



「あ…の、私、断ったはずなんですが…何で貴方のお兄さんは私なんかが…」



「俺には解んねぇな…兄貴の好みと俺の好み違うし、一人一人価値観ちがうだろ?」



ごもっとも



「俺はただ、会社の前まで送るだけだから…後は受付嬢に聞いて」



はっ!?
私、扱い悪くない?



「私、帰ります。元々、断ってるし、呼んでおいて放置とか無理。だからごめんなさい」


頭を下げ踵を返そうとしたら
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