パパは芸能人♪
31−3・2
「ウチに連れてくれば?本家でも良いし?」
「で、でも」
「ウチは光羅君の持ち家だし、猫大好きで3匹居るし」
「じゃぁ後で光羅さんに聞いてみましょう」
「しなくていいよ。3匹共に私が捨て猫だったのを勝手に拾って育ててるだけなの…光羅君呆れてた」
「あの光羅さんが?呆れる?有り得ませんよ」
「有り得るの…光羅君、私の事あまり好きじゃないから」
キキ−ッ
「!?」
急ブレーキをかけた。
「真夏さんって…バカなんですか?」
はぁ?
イキナリで反論できなくて口がぽかーんと開いてしまっていた。
「あんだけ溺愛されてて“好きじゃないから”って有り得ないですよ…」
「本家でも言ってたよね“溺愛”って…それこそ有り得ない…私は光羅君の未来を黒に染めた人物なの…そんな相手に“溺愛”はない」
「親子で同じ様な事を言うんですね」
同じ?
「俺には親が居ない。妹と弟は祖父母と4人で暮らしてる。小さい頃に交通事故で亡くなった…」
そんな過去が…。