パパは芸能人♪
ふわっと温かい温度に包み込まれた。
「その想いを今まで背負ってきて…一人で右往左往しながら思い詰めて父親の気持ちと弟の気持ちに板挟みになって、抱え込んできたんだね
真夏さん頑張ってきたんだね」
背中をポンポンっとした
「違っ…だから…わたっ…しは……」
「逃げなきゃ自分を保てなかったんでしょ?笑えなかったんでしょ?嫌な態度とっちゃうんでしょ?今までずっと真夏さんは皆の事を考えて自分守ってきたんでしょ?…うん。頑張ったじゃん♪」
“頑張ってきたんだね”“頑張ったじゃん”って言葉は私を弱くして私じゃなくなって、弱い私をみせたくなくて、でもこの人の前ではもう自分の感情が押さえられなくなっていた。
「真夏さん、今度一緒に遊びませんか?丸1日有りのままの自分で♪嫌な事とか忘れて豪遊するって?」
忘れて…うん。
「する…連れていって」
「はい♪ドコでも。真夏さんが休みの土日にしましょ「零の休みに合わせる。土日は人がイッパイだから」
「…っ…////」
包まれてる体が少しキツくなった