パパは芸能人♪
「お前に関係無いだろ…」
「真夏、君に申し訳ない事したって……
君が真夏に一言言ってやらない限り真夏は誰の事も好きにはならない。安心しな。
ただ、死ぬまで真夏はカゴの中の鳥状態だよな」
「お前に何が解る?」
「……」
「離れてないと真夏は俺や親父にがんじがらめにされて毎日生活していかなきゃいけなくなるんだ」
「離れたからって気持ちが無くなる事なんてないんだよ!
真夏…祖母の会社継ぐって、祖父母と父親の気持ち解った上で決めたんだとよ」
「何で?」
「血族の悪循環を自分で止めたいんだろ?
血族に俺は関係無いけどな、真夏がふとした瞬間に苦しそうな顔するのが俺には一番いてぇんだよ」
「羨ましいな。真夏は」
「愛してやろうか?髪の毛の一本まで」
「はっ!?冗談。俺は女専門だよ」
「俺もだよ。家族としてだよ。ソレにきっと見つかるよ、夏々の大切な人」
グチャグチャに頭を撫でられた。
「うっせぇ」