パパは芸能人♪
「デートの邪魔をして申し訳ありませんでした……最近、仕事を切り詰めてしまったせいですかね」
それは私と出かけるために?
「えっ!?ぁ…あの…」
零が困った顔をしてわたわたしていて、スピアーズがビックリした顔をしていた。
「真夏は感受性が強くて…ハハッ」
スピアーズの苦しい言い訳に、私も咄嗟に
「ご…ごめんなさい!!働きづくめはお体を壊します。気を付けてくださいね」
「ですね…それじゃぁ、俺は帰ります。本当にありがとうございました。お幸せに」
「イエイエ♪」
「…アレッ?…お嬢さん、落とし物ですよ♪」
それは白い小さな紙袋だった。
「私のじゃ…「真夏のだよ…」
スピアーズが優しく笑った。
「?」
「それじゃぁ」
零は帰ってしまった。
「あの方が貴女に差し上げようとしていた物です…自分は貴女の幸せだけを願って遣えます。
それでは、雫様と羅葡様の所に行きますので乗ってください」
指を弾いたらリムジンが現れた。
「スピアーズ…ありがとう」