パパは芸能人♪


出ていく寸前で上着の裾を掴んだ。



「ツメテ……離して」



コーヒーが溢れたんだと分かった。



「大丈夫ですかお客様!?どうしましょ!!Yシャツが…」



っと零に触れる寸前で



「触らないでっ!!上に須藤が居るから消して貰える。貴女、コーヒー全部この上にある社長室に持ってきて。良いですよね店長?」



店長とは顔見知りだし私が会社の重役だとも知ってる。



「畏まりました」



零を引っ張り社長用の隠しエレベーターに載った。



「なんの真似ですか?」



冷やかに怒る零でさえ今の私は嬉しく思ってしまう。



「3年経っても私の事想ってくれてるの?」



目を合わせる勇気は無かった。



「質問の答えと違います」



「須藤は私のお目付け役で、結局ヴァンパイアに慣れなかった」



逆に人間にされた。
100歳位まで生きる。



「ナニソレ?俺の事バカにしてるの?
何の為に記憶消されたの?」







「それについては私がお話ししますわ」



社長室に着き目の前には








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