パパは芸能人♪


「あ〜あぁ〜や〜っと迎えに来たか♪」



えっ?



「これでやっと歌恋と2人っきりだぜ。子供が居ると大変だな」



五郎?何言ってるの?
瞬間、手を痛いほど握られた。
その手は少し振るえてた。


「これっ、今までの養育費の請求書、じゃぁな叶多」



叶多はボロボロに泣いてた。


請求書って言ってた封筒の中身は子役で貰った報酬だと思う。



「ぉれ…俺、五郎大好きだ!!歌恋も大好きなんだ!」









「男が簡単に泣くもんじゃね〜よ…幸せにやんな♪」



「俺、いつかでっかくなって五郎や歌恋の面倒看るから…忘れないで」



「ナマイキ」



涙ぐむ五郎が苦笑いした。


私はボロボロに泣いてた。
今すぐにでも叶多を抱き寄せたい。
もぅ叶わなくなった。













「一緒に居る時間が長過ぎたな…」



「寂しいね…」




その夜、寂しさを埋めるように私達は抱き合った。






「歌恋、いつか俺達にも可愛い子供が授かるといいな♪」



「そうだね…」



真ん中に叶多が居ないのが当たり前になってくのか……。







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