パパは芸能人♪
それが、takaの相方であって、takaの義父であって…俺の育ての母である“歌恋”の親である楓の家だ。
歌恋…今は俺の養母だけど、俺の理想。
優しくて、温かくて、不思議な雰囲気をかもし出す人。
理想であって、別に恋愛云々じゃない。
高校卒業と共に家を出て、楓が昔歌恋と住んでたっていうマンションを貰って早2年。
「よっ♪叶多!」
子役からの腐れ縁で悪友の柊賢太がマンションに居た。
「どうやって入ったんだよ?」
「合鍵♪」
「渡した事無いけどな〜」
不法侵入で訴えるぞ?
「お前、何でこの前の合コンの美桜ちゃん振ったんだよ?一番の可愛娘ちゃんだったろ?」
「顔は…な?」
「性格なんて気にしない気にしない♪」
「俺の理想とはかけ離れてるよ」
「俺の記憶の中でお前に女が居た時って無いよな?もしかして……ホモ?」
「……俺、実は…前から…お前の事…」
じっと見つめたら冷や汗をかき始めた賢太