パパは芸能人♪
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「いやぁ〜いい引っ越し日和だね歌恋」
「そうだね………パパ?いつまでウジウジしてるの?」
体育座りをして床に“の”の字を書いてる楓
あの後、
「引っ越しやめてくれるの?」
「やめないよ、言ったじゃん!いい切っ掛けになるって」
「歌恋が居なきゃやってけない」
「でも……」
「真樹と3人で暮らさないか?」
考え始めた歌恋に苛立った
「じゃぁ無し無し止めよ!!」
そのやりとりが馬鹿らしくなった崇が言った。
「「!?」」
「もぅいい。歌恋だって乗り気じゃなさそうだし?引っ越しは無し、白紙OK?」
俺1人舞い上がって馬鹿みたいだ。
玄関に向かう。
「五郎」
服を掴む歌恋
「何?」
無意識に冷めた声がでた。
「……」
泣きそうな顔の歌恋
「悪い」
ドアを開けて出た。
その瞬間
″ゴンッ!!″
鈍い音と一緒に楓が“歌恋”と叫んだ。