恋咲

先公がこっちに向かってくる。

きたよ。
ながぁ~い説教…。
早く席に着きたいぜ。
俺の1番落ち着ける場所に。
あいつがいるから安心できるんだ。

なーんてクサイ事を思っていると、先公が俺達の目の前に。

翔は「すいませんでした」って謝った。
やっぱこいつおもしれぇ。
さっきと全然違ぇよ。

「竹井はいいぞ」先公は言った。
それで俺は「じゃ、俺も席に着きまーす」とテンション高めで言った。
「お前はダメだ!」なんて言われた。

はぁ~?
なんで翔はいいのに俺はダメなんだよ!
意味わかんね~!!

俺は先公と少しの間言い合いした。
俺がふと時計に瞳をやるともうホームルームが終わる時間になっていた。

ニヤッ
これは使える。
俺は心ん中でニヤついた。

「先生、もうホームルーム終わりますよ?」っていったら「今日は先生の負けだが、次遅刻したら許さないからな!」的な事を言っていた気がする。

そして俺は席に着いた、すぐに寝た。
突っ伏した状態で。

で、俺はある事に気づく。
まだ「おはよう」と言っていなかった事に。
俺は顔をバッと上げた。

あいつは驚いていた。

「おはよ!南美♪」と俺が言ったら。
「おはよー。生野くん♪」
と微笑まれた。

俺は顔が赤くなる、と思いまた突っ伏した。

ヤベェよ。
こんなんで赤くなってたら切りがねぇじゃねーか。

俺が慌てていると。
南美の方からクスクス笑い声が聞こえてきた。
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