恋にキスを
春子に触れること。


それは、許されないとあきらめかけていたことだった。




それが現実になるなんて。

素直に嬉しくて。





「ハル、愛してる。」


『ぇえ?大貴どーしたの?』




自然とそんな言葉がでてしまう。



「ごめん、なんでもない。」

『大貴変だよぉー?』




ケラケラ笑う春子の声。


どんな風に笑うのか、楽しみで仕方ない。




「また明日な。」



そう言って、俺は電話をきった。




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