恋にキスを

バレンタインデー―春子

真冬のよく晴れた朝。



長く伸びた髪の毛にアイロンをかけて、鏡を見つめた。


ニヤけてしまうほど、幸せ。



携帯の待ち受けを眺めながら、これからのことを想像した。





「いってきまーすっ。」





マフラーに顔を埋めて、玄関をでた。


雪が積もる道。



太陽の光でキラキラ光る雪を踏みながら、あたしは駅へと向かった。


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