ぽっちゃり彼女
華奈Side
『ゴミついて…』
『触んな』
いっつもこうだった
………………………
何してた?
………………………
返事なんて返ってきた事
一度もなかった
それでも雪斗は
あたしの事好きだ
って、勝手に
思い込んでた
スカウトされて
東京行きが決まった
最初は悩んだ
だって雪斗と離れたく
なかったし…
けど相談したら
『お前が行きたいなら勝手にいけば?』
ってあたしを
見向きもしないで
言ったんだけど…
雪斗の目から
一粒だったんだけど
銀色の雫が落ちて…
すぐ雪斗は洗面所に行った
あたしのために
泣いてくれた
頑張ろう雪斗のために…!!
そう決めて東京に出た