ぽっちゃり彼女
大切
「愛〜稀〜!!今日はまじ助かったわ!!!!」
「いえ…」
その日の夜
忘れ物を届けてくれた
お礼って事で
稜介のおごりで
ご飯を食べにきてる♪
「本当助かったよ〜!なんでも好きなの食っていいからな♪」
「うんっ♪」
ふっふっふ…♪
遠慮なく食べてやる♪
その前に…
「りょ、稜介に聞きたい事があるんだけど…」
「どした?」
いいよね聞くくらい…
「…あのさぁ?稜介の会社に、背でっかくて髪茶色い人いる?」
あたしがそう聞くと
稜介は腕を組んで
考えてるポーズをした。
「松木さん?川原さん?う〜ん」
「あ、あと…すんごいかっこいいのっ!今日、なんか怒られちゃったって…」
「仲原先輩だな!!」
仲原先輩?
「会ったのか?」
「今日、帰る時にちょっと話したのっ…」
「仲原先輩と話したのか〜♪すんげぇかっこよかっただろ!!♪」
「うん!!!!すんご〜いかっこよかったぁ//」
「けど、先輩は受付の北川さんと付き合ってんの〜。今日は会社で堂々とキスしてて、機嫌の悪い課長に見つかって怒られた訳」
「そうだよね〜あれだけかっこよかったら彼女くらいいるよね!!」
あたしの心の中では
"ズキン" ってなったのを
気付かないフリをした。