恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―
「桃井先輩、明日からの挨拶運動、集合時間は7時30でいいですか?」
昨日の藍川の事とか、記憶の事を考えていた時、後ろから声をかけられた。
振り向いた先にいたのは、生徒会書記の草野くんだった。
あ、……挨拶運動、明日からだったんだっけ。
なんか他の考え事が忙しくて、すっかり忘れてた。
「あ、うん。それでお願い。腕章は前回のモノが生徒会室の後ろのロッカーに入ってるから、それを明日出すから。
7時半に正門に集合で。
生徒会委員に伝えておいてもらえる?」
「了解です」
草野くんは一年生だけど、すごく頼りになる。
今だってあたしが忘れてた事をこうやって考えてくれてるし。
いっその事副会長を代わって務めて欲しいくらい。