風紀委員長ミーシャの事件簿
3、合同捜査
見るからに非力そうなその男性…下平ラインハルトさんは、床に突っ伏したままの大柄な生徒を肩に担ぐ。
細身の優男風の外見からは想像もつかない腕力だ。
「あぁ…名乗るのが遅れたね」
人一人を担いだまま、それを表情にも出さずに彼は私の方を見た。
「ここの学園長に依頼されてやって来た、天空宮警備騎士団の下平ラインハルトといいます。この生徒を保健室に運んだら、学園長に取り次いでもらいたいんだけど…」
「それには及びませんよ」
私は微かに笑みを浮かべ、彼の顔を見た。
「天空宮学園風紀委員長を務めています、魔法科3年のミーシャ・ファレルといいます。ラインハルトさんの事は、学園長から既に伺っています」
「兄さんから?」
ラインハルトさんは目を丸くした。
細身の優男風の外見からは想像もつかない腕力だ。
「あぁ…名乗るのが遅れたね」
人一人を担いだまま、それを表情にも出さずに彼は私の方を見た。
「ここの学園長に依頼されてやって来た、天空宮警備騎士団の下平ラインハルトといいます。この生徒を保健室に運んだら、学園長に取り次いでもらいたいんだけど…」
「それには及びませんよ」
私は微かに笑みを浮かべ、彼の顔を見た。
「天空宮学園風紀委員長を務めています、魔法科3年のミーシャ・ファレルといいます。ラインハルトさんの事は、学園長から既に伺っています」
「兄さんから?」
ラインハルトさんは目を丸くした。