風紀委員長ミーシャの事件簿
調べてみる価値はある。
私とラインハルトさんは早速その夜に学園内に居残り、屋上に現れるという女生徒の霊を確認する事にした。
本来ならば下校時間を過ぎても生徒が学園内に残っているというのは校則違反なのだが、今回は事件の調査という事もあって、特別に先生方に許可を頂いている。
灯りも消え、すっかり静寂に包まれた学園内。
その宿直室をお借りして、私とラインハルトさんは深夜になるのを待つ。
折しも今日は風の強い日。
そこまで雰囲気を出さなくてもいいのに、夜半を過ぎると嵐のような大雨まで降り始めた。
窓を叩く雨音。
時折突風が大きく校舎を揺らし。
「…!」
私は思わず窓の方を見て、身を震わせた。
「怖いかい?」
その様子を見ていたラインハルトさんが苦笑いする。
「い、いえ…少し驚いただけですわ…」
泣く子も黙る風紀委員長たるこの私が、たかが嵐の夜の学園に居残りしたくらいで脅えるなんてみっともない。
特にラインハルトさんの前では、毅然とした態度でいたかった。
私とラインハルトさんは早速その夜に学園内に居残り、屋上に現れるという女生徒の霊を確認する事にした。
本来ならば下校時間を過ぎても生徒が学園内に残っているというのは校則違反なのだが、今回は事件の調査という事もあって、特別に先生方に許可を頂いている。
灯りも消え、すっかり静寂に包まれた学園内。
その宿直室をお借りして、私とラインハルトさんは深夜になるのを待つ。
折しも今日は風の強い日。
そこまで雰囲気を出さなくてもいいのに、夜半を過ぎると嵐のような大雨まで降り始めた。
窓を叩く雨音。
時折突風が大きく校舎を揺らし。
「…!」
私は思わず窓の方を見て、身を震わせた。
「怖いかい?」
その様子を見ていたラインハルトさんが苦笑いする。
「い、いえ…少し驚いただけですわ…」
泣く子も黙る風紀委員長たるこの私が、たかが嵐の夜の学園に居残りしたくらいで脅えるなんてみっともない。
特にラインハルトさんの前では、毅然とした態度でいたかった。