この想い、届けっ!!
気がつけば人は誰もいなくて、あたし1人になっていた。
あわてて帰ろうとしたとき、誰かに声をかけられた。

「ねぇ、君…」

「え、優??」

びっくりした。
声をかけてきた人の声が優にそっくりだったから。
サングラスと帽子のせいで誰だか判別できない。
だけど声は優だった。

「え…」

「あ、人違いでしたらすみません。あたしの友達に似てる人がいて…」

「俺の歌、どうでしたか??」

感想を聞かれたので素直に答えた。
すると彼は急に笑い出した。
あたしは訳がわからずポカンとしていた。
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