この想い、届けっ!!
「な、なんで笑うの??」

「だって…素直に聴こえたって…あははは」

これは笑い止まないと思った。
だけどこの人と話してると落ち着く。
優といるときに起こる感情だ。

「帰ろっか」

「え??」

彼はギターケースを背負ってあたしの方を見た。

「名前…聞いてなかった」

「あ、水川咲。咲って呼んで」

「OK。咲ね。俺は…ゆ、ユウスケって呼んでな」

「わかった。じゃあまたね」

「何言ってんの?送るよ」

「いや、悪いからいいよ」

「K中だろ?」

「何で知って…」

「制服。」


よく見ればあたしは制服姿だった。
制服は色々な種類あるからこの辺の人ならだいたいわかるだろう。

「帰ろう。」

先を歩くユウスケの後を追って明るい街中に背中を向けた。
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