上から下へのラブコール
――放課後――
体育館には、シャトルをうつ力強い音が鳴り響いている。
「――??」
なんだか、入口の所が騒がしい。
「―ねぇ、胡兎。
体育館の入口の所…なんかうるさくない?」
汗だくになって、シャトルを飛ばす胡兎は袖で汗を拭いながら耳をすました。
「そう??真凛って耳いいんだね〜」
くりっと首を傾げると、またシャトルをうちはじめた。
―――やっばり五月蝿いって〜……。
私は注意することにした。