守ってあげたい

海斗が修学旅行に行った日



1年生のあたし達は普通に授業があった。



『ミク 帰ろっか』


優と下駄箱に向かう。海斗は今頃、飛行機の中だよね。



そんな事を考えながら…





ふと…視線が止まる。


陸が沙季と手を繋いで歩いている。






嘘…だよね。一瞬凍りついたように動かなくなる足



『ミク どうしたの?』


優が心配してあたしの顔を見る。



黙っているあたしの視線の先を見て、納得したようにため息をつく





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