守ってあげたい
陸に見つからないように学校のトイレで私服に着替える。





『いい?成瀬に見つかったらダメだからね!』





優が真剣な声で言うから、あたしも緊張して頷いた。



陸は一人で校門を出て家とは反対の方へ歩いている






人通りが多いけど50M以上離れてついていく



ばれたら怒られそうだし。



『成瀬って歩くの早いよね!』


優が少し息切れしている。



うん。 だけどね、あたしと居る時は、いつもあたしに歩調を
合わせてゆっくり歩いてくれるんだよ。








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