守ってあげたい

『…ごめん ミク
こんな日で悪いんだけど…
今からバイトになった』



…嘘 やだよ…。




でも、そんな事言えない


「…そうなんだ じゃ、あたし…帰るね」



無理して笑った。




『アヤカ達に来てもらうように言うから。
帰んなミク ここに居て』




陸はアヤカさんに電話している。




さっき陸の電話口から漏れていた女の子の声は
あやちゃんだよね?


仕方がないとは思うけど
今日はあたしの誕生日だから陸が休みを取ってる
事知ってるよね。




もしかしてわざと?


嫌な風に考えてしまう。





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