守ってあげたい

『ミク…辛い?』


陸はあたしの髪を撫でながら言う



「…大丈夫…だよ」


答えながら陸の顔を見る


湯気で艶やかに湿った陸の綺麗な瞳とぶつかる



愛しい人…



あたしはまだ、たったの16歳だけど



陸と会えて本当によかった



陸の首に捕まって、陸の動きに応えながらそう思ったの




この恋をずっと守って行きたいって






その時は…



そう思ったんだ






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