守ってあげたい
ハンカチを口元に当てて座りこむと視界がぐらっとした。
『ちょっと…あんた大丈夫? 貧血か?』
頭の上で声がした
見上げるとあたしと同じ年くらいの男の人が立っている
「…大丈夫です…しばらく座ってたら良くなると思うんで」
『顔が真っ青だぞ こっち』
手を引っ張られて近くのベンチに連れて行かれる
『ほら 座って!』
その人はあたしを無理ベンチに座らせると、どこかに行ってしまった。
…やばっ。陸との待ち合わせに遅刻しちゃう
バックから携帯を取り出そうとすると、あたしのおでこにヒヤッとする感触