守ってあげたい

場所を伝えて電話を切った。


『もう大丈夫?』


あたしの顔をじっと見て言う



「はい 連れの人が迎えに来てくれるって言うので…」


そう言いながら、あたしが立ちあがろうとすると


グイッ…



不意に手首を掴まれた。


『名前…なんて言うの?』


じっと、あたしの顔を覗きこむから


顔と顔との距離が近くなってドキッとする。




「小野未来です」


『あんたさ…』




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