守ってあげたい



それから1ヶ月くらいたって、あの日の事もケイタ先輩と会った事も あたしの記憶の中で薄れていった。




真夏の頃に比べると夜はずいぶん涼しくなって、体調も良くなって陸と外で会う事もできるようになった。




あたしはバイトが終わる陸を迎えにカフェに行く



時計の針は20時30分を過ぎている。




カフェに入るとまだ制服姿の陸が申し訳なさそうにあたしに言う



『ごめん ミク 今日は一人休んでるヤツがいて、まだ上がれそうにないんだ…』




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