守ってあげたい

ケイタさんを見ると


懐かしいような


安心するような、変な感覚がする。


『陸は?』


「何か今日はお店が忙しいみたいで、バイトの終わり待ちなんです。」


『はは! 金曜は夜から混むから忙しいんだよね』


笑って言うケイタさん



ふと、気づくとケイタさんの手には花束がある


リボンがかけてあって綺麗な花束


ちょっと気になって見るあたし


あたしの視線の先に気づいてケイタさんは言った。


『ああ これ? 彼女にプレゼントなんだ…』


そういえば黒のスーツ姿



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