守ってあげたい

「今日は彼女の誕生日か何かなんですか?」


きっと女性にあげるんだよね。


あたしが聞くと、一瞬ケイタさんが寂しそうな顔をしたように見えた。


『…まあ そんなとこかな』


「へぇ 羨ましいです。あたしは陸に花束なんてもらった事ないですよ」



二人で笑いあう。



ケイタさんには不思議と気を許してしまう



『ごめん ミク』


声がして、振り向くとバイトを終えた陸が立っている。


『よ! 陸 』




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