守ってあげたい

あたしも、悲しくて涙がとまらなかった。




この時のあたしの事をケイタ先輩は言ったよね?



『同情だったんだろ?』って…





どれくらい時間がたったんだろう



丘の上の景色がオレンジ色に染まる。


夕方になってきたんだね

ケイタ先輩は、手を伸ばしてあたしの頬に触れる


ケイタ先輩の顔が近づいてきて、唇があたしの唇に触れた



不思議と驚かなかった。唇が離れて、ケイタ先輩が小さな声で呟いた



『ミクちゃん オレの側にいて…』



もう一度唇が触れるだけのキスをする





陸 あの時のあたしは、陸を裏切ってしまったのかな




ごめんね 陸…



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