守ってあげたい

「じゃあ 優は潤くんと優のパパが溺れてたらどっちを助けるの?」


頑張って言い返すあたし

優はふっと笑う


『パパに決まってんじゃん』


「へ?」


『 だって潤は殺したって死なないし』


「でも…。潤くんが突然交通事故で死んじゃったらどうする?」


ケイタ先輩の彼女みたいに、突然会えなくなったら

いつも側にいるのが当たり前と思ってた人がいなくなったら


優は笑うのをやめて真剣な顔で言った。


『ミク 誰の事言ってるの?』



あたしはハッとする




優はテーブルの上であたしの手を握って言った。



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