守ってあげたい

あたしはケイタ先輩に肩を抱かれたまま、うつ向いて立ちつくす



涙がでないようにギュッと目をつぶる








『ミク さよなら』


陸の声がした



でも 今 顔を上げたら泣いてしまいそうで


うつ向いてじっと下を見ていた







『ミクちゃん?』


ケイタ先輩の声で顔を上げると、もう陸の姿はなかった






あたしは今日 陸と別れた





< 292 / 322 >

この作品をシェア

pagetop