守ってあげたい
ケイタ先輩はアパートに一人暮らしをしている


九州出身の人だから

親からの仕送りとバイト代で生活をしている



あたしは毎日ケイタ先輩のアパートへ来てご飯を作ったり、掃除をしたりしている



タンスの上に飾られた亡くなった彼女の写真



綺麗で可愛い笑顔の女の人



ケイタ先輩が夜中に一人で泣いている事をあたしは知っている




『…クッ 由香…』

時計を見ると夜中の3時…



「眠れないの?」


あたしはベッドを降りてケイタ先輩の横に座る



『ごめん… ミク』


赤い目をして言うケイタ先輩を見ると、胸がしめつけられそう。

あたしはケイタ先輩を抱きしめる







ねぇ… 亡くなった人を忘れるには 時間が過ぎるしかないの?



そんな ケイタ先輩を見ると胸がギュッとする


切ないよ


「大丈夫だよ あたしがいるよ…」



ケイタ先輩とキスをする



何度も 何度も触れては離れる唇



陸とは違うキスだね…

ベッドで抱きしめあう






陸? どうしてますか?






何で抱かれる時は 陸の顔が頭に浮かぶの?





陸? どうして?








< 294 / 322 >

この作品をシェア

pagetop