守ってあげたい
『オレ わかってたんだ』
ケイタ先輩があたしの髪を撫でながら話しだす。
『陸の事を 一生懸命に好きなミクちゃんが オレの事を何とも思ってなかったのにさ。彼女の話を聞いたとたん急に優しくするから、同情されてんだなってわかってた』
ケイタ先輩はあたしを抱きしめる
『わかってたけど、ミクを離したくなかった』
『でも、今日は福岡に行く話を断られたら別れようと思った…』
『ミク オレな 一人で福岡に帰るよ…』
『ケイタ先輩…』
涙でぐちゃぐちゃになる。
『ありがとうな ミク』
ケイタ先輩。
「こっちこそ…ごめんなさい」