守ってあげたい

『疑似恋愛してたってさ…』







あたし わかったよ



彼女の面影を求めていたケイタ先輩と



同情で付き合ったあたし






上手くいく訳ないよね






『ミクをオレに返すって… ミクは物じゃないんだけどな』



あたしを見つめる優しい視線





陸の言葉に思いが溢れそうになって、あたしは言った。





「陸 キスしていい？」



『え？ ここで？』



「なっ… 何で陸のくせに照れてんの？」


『ミクがそんな事言うからだろ//』



あたし達はクスクス笑いながら見つめあう




あたしが顔を近づけると、陸は黙って目を閉じた。



ふふ… かわいい





唇と唇が触れるだけの軽いキス



唇を離すと陸は笑った