守ってあげたい
取りあえず人が少ない方へ行ってもう一度海斗に電話しよう
細い路地に入ろうとした。
何人か男達が溜っている
うわ。苦手なタイプの人達
ひき返そうとすると腕を掴まれた。
「きゃっっ」
『何やってるんだよっ。一人? あいつは?』
走って来たみたいで
少し息を切らしている陸
「はぐれたの… 携帯も繋がらなくて」
ちょっと涙目で言うあたしを見て 陸はため息をついた。
『あっちでもう一回電話したら』
陸の後ろをついて行く
空き地の広っぱに出た
パラパラと座って花火が始まるのを待っている人達